大高城発掘調査:現地説明会

タイトルの通り、2/18(土)に行われた説明会に行ってきました。前に行ったのいつだったかなと思ったら13年ぶりでした。月日が過ぎるのは早い…。

大高城では数年前からレーダー探査を、そして昨年1月から発掘調査を行っているのだそうです(知らなかった)。令和3年度実施分については残念ながらコロナ禍で現地説明会は行われず、Webサイト上でだけの報告になっていたようですね。

説明会資料(抜粋)

古い絵図によると、本丸(図のほぼ中央)を南側から反時計回りに囲むように横堀があったそうですが、現在は表面的にはその形跡はありません。前年の調査で堀の存在は確認されていたようですが、今年は範囲を広げて本丸部分も掘削したとのこと。

発掘範囲の二の丸部分

まず堀跡の部分。手前のカラーコーンのところまでが堀の幅で、およそ15mあるとのこと。結構な規模の堀です。時代ごとに何度かかけて埋められたようです。

横堀の断面

で、今年新たに掘った本丸部分。

本丸

ごらんのように、整地された層が見つかったとのこと。

堀の埋土からは戦国時代の陶器が出土するのに対して、この整地層および下の層からは14世紀後半~15世紀初頭の茶碗等が出たということで、築城時に作られた整地層ではないか、という可能性があるのだとか。また、なんなら弥生土器なんかも出土しているそうで、城ができるはるか昔からこの場所がなんらか使われていたかもしれないとのこと。桶狭間の戦いの時代にはこの大高城のすぐ近くまで海が来ていたということは周知の事実ですが、小高くなっているこの場所はもっと昔から陸地だったでしょうから、それなりの広さもありますし、生活の場所であったとしてもなんとなく納得がいきそうです。

 

うまいこと情報入手ができて、近くで都合がつけばなるべく行くようにはしているのですが、コロナ禍で説明会自体がほとんど行われない時期が続いていましたので、かなり久しぶりの現地説明会でした。やはりその場でないと聞けない説明があったり、タイミングがよければいろいろ質問できたりもするので、とても参考になるし楽しいものです。大高上に関して言うと、本丸を囲む横堀が復元されると、これだけの規模ですので個人的には激熱なのですが、まあそう都合よくはいかないか。

また行く機会があればこうして記事にしたいと思います。